復讐のkiss
「気の強そうな姫君だな」


「・・・」



私は口を真一文字に閉じ、

ラメセスを睨んだ。



「…気に入った。

今日、ミラを連れて帰る」


?!


ラメセスの言葉に、

その場にいた皆が驚いた。

何の準備もしていないのに・・・

普通なら、婚儀の準備が出来てから、

嫁ぐ国に行く事になっている。



「お待ちください、ラメセス王。

ミラ王女は、何の準備もしておりません。

準備が出来次第、イスタに入りますゆえ・・・」


頭を低くしてジェフティが言った。



「そうです、ラメセス様。

そんな事を急に言われては、ミラ様もお心の準備すら・・」


「黙れ!」

・・・・。
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