復讐のkiss
それから時は流れ、

私は15歳になった。

母に似たおかげか、スタイルもよく、


青い目が綺麗で、

金のストレートの長い髪。


隣国からたくさんの結婚の申し込みが来るほど、

素敵なレデイーになった。


それでも私はまだ、

結婚なんて考えていなかった。

だって、母と交わした約束を果たしたかったから。


『パパみたいな素敵な人と』


そんな人、私の前に現れるんだろうか?


毎日、期待と不安の日々を送っていた。


「お姉様」

私を呼んだのは、12歳になった妹、レイラ。

彼女は父に似て、ブロンドの髪、

大きな二重の瞳。私とは対照的な、

可愛らしい容姿だ。



「どうしたの、レイラ」

「お母様とお父様がバラ園を散策してるんですって。

ちょっと驚かせてあげましょうよ」


「・・・まぁ、レイラったら」
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