復讐のkiss
それが聞こえているから尚更、

こんな行動は止めてほしいと思ってるのに。

・・・?!!

突然体が宙に浮いた。


それはなぜなのか。


それは、ラメセスが片手で私を抱き上げたから。


「皆に紹介しよう。

これが私の妻、ミラだ。

ミラはイスタ帝国の女神、ネチェレトだ。

今回の戦も、ミラがここにいてくれたから、勝てた。

だから、ミラに、よくしてやってくれ」


ラメセスの言葉に、

大地が唸った。

民衆の歓喜の声だ。

・・・


私は驚きラメセスを見た。

ラメセスは私に笑顔を見せた。


「これで、ミラは民衆の、この国の女神になった。

まだ敵は多いかもしれない、だが、

それはオレが守る…戦に出る前に約束したことを

必ず果たす」


「・・・」

私はラメセスを殺そうとしてるのに、

ラメセスは私を守る。

この複雑な関係に、私は困惑した。
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