復讐のkiss
なぜ、会った事などないのに、

私を愛せるのか?


私が復讐しようとしてる事を、

ラメセスは最初から知っていた。


…私は胸元に手を当てた。

隠し持ってる短剣は、

いつもここにあるから・・・


「ミラ、君に言ってない事がある。

オレとミラは初対面じゃない」



「・・・え」


時間が止まった気がした。


私たちが初対面じゃない?

あの時に会ったのが初めてだと思う。


それ以外でラメセスに会った事など、

一度だってない。



・・・その時だった。


「ラメセス様!!」

突然、ノックもしないのに、

ドアが開かれた。


ラメセスは怪訝な顔をして、ドアに立つ人物に言い放つ。
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