復讐のkiss
私の反応に、ラメセスもジュセフも

クスリと笑った。

私は真っ赤な顔をして、オシリスに頭を下げた。


「初めまして、ミラと申します」


「…ミラ?!」

私の名を聞いたオシリスは、

私より驚いた顔をしていた。


「なぜ、他国の王女が、こんなところにいるんですか?」

そう言って怒声を上げたオシリス。


「…この国の、王の妃になった」

真剣な表情で言い放ったラメセス。



「私は何も聞いていません。

ジェヘティ王国の王女なんて、オレは認めない」


そう言って私を睨んだオシリス。

私は少し怯み、一歩後退した。

でもその私を、ラメセスは抱き寄せた。


「お前が認めなくても、

民衆は、家臣たちは認めてくれた。

だからミラを手放しはしない」



「…ジェヘティ王を殺めたのに?」

オシリスの言葉に、ラメセスは顔を歪めた。
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