復讐のkiss
私の言葉にジェフティが、溜息をつく。


「とてもお疲れのようだ。

今夜はこれを飲んでください・・・

これを飲めば、ゆっくり眠れる・・・

たまには熟睡しないと、体が持ちません。

慌てなくても、

ラメセス王は、逃げも隠れもしないでしょうから」


そう言って微笑んだジェフティは、

私にぶどうジュースだと言ってグラスに注いだ。

…まさか、それがお酒だと言う事も知らず。


まだ15歳の私は、

まだ一滴もお酒を飲んだことがない。

この国は、18の成人で、初めてお酒を貰うと言う

風習があるから・・・



…間もなくして、

私は眠気に襲われた。


「今夜はゆっくりお休みください」

ジェフティのこの言葉を最後に、

私は深い眠りへと落ちていく。


…なんだか隣がスースーして、

落ち着かなかったが、

とてつもない眠気に、

その事を考える暇もなくなった。
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