復讐のkiss
何事もなく、

敵軍の領域に入ったと思った。

しかし、それは嵐の前の静けさだった。


イスタ帝国軍の砦を建設中。

嵐は突然やってきた。


半分は建設に取り掛かっていた。

残りの半分は、いつ敵が来てもいいように、

砦を囲んでいた。


一気に攻めてきた北の一国、

ホルス国。


イスタとはずっと昔から争ってきた国だった。


ラメセスと、オシリスは、

両サイドに分かれ、帝国軍を指揮する。

こんな事もあろうかと予想していたのか、

全く押されることがなかった。


・・・が。


予想外の事が、

イスタ帝国軍を襲った。


「・・・お前、女だろ?」

そう言った敵軍の男が、

後ろから私の髪を掴み上げた。
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