復讐のkiss
「ミラ様は何も悪くない。

この戦の中で、貴女は女性なのにもかかわらず、

よく戦っておられる。

心痛めながらも、それでも前に進んでいる・・・

流石はジェヘティ王国の王位継承者だ」


ジェフティは、諭すように、

静かに話す・・・

私は止まらない涙を、拭う事もせず、

ジェフティの言葉に耳を傾ける。



「そんな真っ直ぐなミラ様を、

お守りするのが私の役目・・・

最初に言ったではありませんか、

この命に代えても、ミラ様をお守りすると」


「そんなのは言葉だけでいい。

実行なんかしないでよジェフティ・・・

私なんかの為に、命を粗末にしないで・・・」


「粗末になどしたことはただの一度もありません。

私は私の決意を持って動いています。

それでもしものことがあったとしても、

悔い等ありません。

信念に基づいて動いているだけですから・・・

だからこんな傷も、何でもない、

傷は次期に癒えますから・・・」
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