夏色
「ねーパパ」
「んーー?」
「パパって再婚でもするの?」
ブーーーーーーーッ
「な…何を言うんだ!いきなり」
するんだ?
もろ、顔に出てるよ
パパ
「で、どんな人なの?」
「パパが、一緒にいて安心できる人だよ」
そうなんだ
「で?その人って子供とかいるの?」
「うん。ちょうど、朱音と同い年ぐらいの子がいるんじゃないかな?」
同い年…の子?
女の子だったらいいなぁ…
そんな期待もむなしく
無残にもうち砕かれてしまう
そのときはすぐそこまで来ていたというのを
あたしは知らない