影送り
*序章


ふと、君が笑った拍子に。


わたしは、いつの間にか恋をした。


空に浮かぶ、入道雲であの空は埋め尽くされて。


君の姿も、もうわたしには見えなくて。



苦しくて、悔しくて。


どれだけ目を凝らしても・・・もう、見えなくて。



影送り。


いつか、君に教えてもらったこと。



ねぇ、試してみてもいいかな?



もう一度・・・君に。


もう一度・・・君を。



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