影送り


部屋の窓から見える、星空をもう一度見つめる。


今日は、流星群が来るってテレビで放送していた。



「流れ星、何てお願いしよう?」



そろそろ、流れるかな・・・?


そう思いながら、そう聞きながら。


わたしがするお願い事なんて、もうとっくに決まってる。



いや・・・今日、今日の朝決まった。



「涼君ってさ、睫毛長いよね」



そう小さく呟いて、彼の顔にそっと触れる。


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