散華の麗人
……その、はずだった。
海に溺れて死んだと思われていた。
「私の主は………きっと、もういないわ。」
そう言って一正を見た。
一正が困った表情になる。
「だから……主の名前を継ぐ者よ。あなたが相応しくないならば、殺してあげる。」
そう言って恍惚な笑みをこぼす少女。
「私は裁きを下す。細川国王、あなたの行く末を。」
そう言うと、消えていってしまった。
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