散華の麗人
風麗は真っ直ぐと一正を見る。
「傭兵なれども……傭兵だからこそ、正しいと思ったことははっきりとお伝えします。」
「そこを退け。」
一正は風麗を見て静かに言った。
「わしは大丈夫や。」
「大丈夫ではないでしょう!」
「……自分のことは自分がよう解ってる。」
どこか、諦めているような返答でもあった。
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