散華の麗人
そして、千代を見た。
「ええか?わしはな、真剣やで。ふざけとると、ちゃうで?」
「見ればわかります。そんなこと。」
先程の一正のように返答する。
「そちは国王が倒れることの重大さ、わかっておるのか?」
そう言って、睨んだ。
「良いか、細川国王陛下。」
わざと、その名で呼ぶ。
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