散華の麗人
雅之は目を細める。
まるで、風麗の力量を測っているようにも見えた。
「解っているはずだ。あの男がどういう心算で細川とつるんでいるのか。」
そして、再び口角を上げる。
「俺の所属は成田国国王の傭兵だ。本来ならば、此処で細川国王を殺すつもりでいた。」
何の躊躇いもなく言い放った。
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