散華の麗人
王室には国王がいた。
「早かったな。」
王は言う。
全て、お見通しのようだった。
「乳兄弟の絆、か」
「いいえ。」
はっきりと否定した。
「……要らぬなら、切り捨てて結構です。しかし、俺はそんな絆などに絆されるような感情は持ち合わせていません。」
「ではなんぞ。」
王は睨んだ。
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