散華の麗人
殺される覚悟でいた。
だから、少し拍子抜けもしている。
だが、生かされたからには次は失敗は許されない。
そう思い、外へ出る。

雅之の役割は日中の護衛だ。
夜は外で王室に敵が入らないように見張る。

そして、いくつもの気配を見た。
自分のように雇われた傭兵達。
境遇、理由は違えど、同じ傭兵であることには変わらない。
代わりはいくらでもいるのだと、それが物語っていた。
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