散華の麗人
その姿は小さな子供だ。
だが、外見ですぐにわかった。
真紅の目。
碧い髪。
薄い唇。
そして、紫色の髪飾り。
あの子だ。

『あんたは誰や。』
そう、問う。
『――。』
何かの雑音で聞こえない。

誰だ。

疑問に思っていると、朝日で目が覚めた。
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