散華の麗人
それを宥めるように家臣は静かに口を開く。
「それは、先日も話しました。和平など、名ばかり。我が国が植民地になるだけです。」
「我が国にはたくさんの家族がおる!その絆を裂く戦……俺は認めぬ!!」
「ならば、勝つのみです。これ以上、戦をしなくて良いように。」
「……」
王は不機嫌そうにすると、頷いた。
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