散華の麗人
一正は冷ややかに見つめる。
「自分の行動に対する周りの考えは、あんたの方が察しが利くとは思うとるがなぁ。……しらばっくれか、無知か。」
僅かに笑うと、懐から銃を出して、銃口を向けた。
「ほぅ。」
動じずにリアンは様子を伺う。
「幼馴染みを殺せるような人間には見えませんが。」
そう言うと、風麗と睨み合い、対峙する闇夜を見た。
「……人は、見かけによりませんね。」
クスクスと笑んで銃口を見る。
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