散華の麗人

旧懐

雅之は口角を上げて刀を向ける。
「そのつもりだ。」
そして、放たれた銃弾を一閃した。
「国王……いや、細川一正。俺は今、乳兄弟として、貴様に挑む!」
「ほぅ。傭兵だというのに、私情で戦うか。ならば、わしも、同じく。乳兄弟として戦う。」
詰め寄る雅之から距離をとり、銃を放った。
「そして、傭兵として、貴様を殺す。」
「そして、国王として、あんたを殺す。」
同時に言い放って距離を詰めて一正は刀を受け止めた。
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