散華の麗人
風麗は視線をこちらに向けもせずに歩いた。

段々、視線が定まらなくなる。

それに伴って、足元もおぼつかなくなる。

多くの傷があるが、3箇所、深い傷があるようだ。

まず、風麗が今抑えてる脇腹。

次に、極力動かさないように庇っている右肩。

そして、左足。

足の傷口は開き、出血が酷くなる一方だ。
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