散華の麗人
雅之は愉快そうに口角をつり上げる。
「それで、何故こんな森に?」
「それはお互い様でしょ?」
「そうだな。」
遥葵に頷く。
そして、“それで?何故だ?”と催促するように視線を向ける。
「うぅ。」
その視線にたじろいだ。
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