散華の麗人
雅之は呆れて突き放す。
「暑苦しい。」
そう言うとそっぽを向いた。
本当は、嬉しかった。
戦より、傭兵稼業より自分を選んだ事実がとても嬉しかった。
だが、喜んでもいられない。
傭兵にとって、甘えなど、あってはならないのだ。
< 426 / 920 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop