散華の麗人
風麗は機嫌を伺うように一正を見た。
「あの、1つお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「いくつでも聞きなはれや。」
一正は笑う。
「先程の話から察するに……ここは、本城ではないのですか?」
「せや!!わしが国王になった時に造った城なんやで。本城はここから5里離れたとこにあるんや。」
「この城が出来て以来、このバカモノは遊び呆けておる。」
風麗に一正が答えると陸羽が呆れた表情で言う。
「そうでしたか。つかぬ事をお聞きして申し訳ありません。」
「気にするなや!」
一正はニシシと笑いながら言った。
(というか、“この城が出来て以来、このバカモノは遊び呆けておる”ということは“国王になって以来、遊び呆けておる”ってことか。)
風麗は“やはり、ただの馬鹿か”と呆れた。
「客って誰や?」
「この向こうにおる。早よう行け。」
「へいへい。」
陸羽に促されて一正は部屋に入った。
「あの、1つお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「いくつでも聞きなはれや。」
一正は笑う。
「先程の話から察するに……ここは、本城ではないのですか?」
「せや!!わしが国王になった時に造った城なんやで。本城はここから5里離れたとこにあるんや。」
「この城が出来て以来、このバカモノは遊び呆けておる。」
風麗に一正が答えると陸羽が呆れた表情で言う。
「そうでしたか。つかぬ事をお聞きして申し訳ありません。」
「気にするなや!」
一正はニシシと笑いながら言った。
(というか、“この城が出来て以来、このバカモノは遊び呆けておる”ということは“国王になって以来、遊び呆けておる”ってことか。)
風麗は“やはり、ただの馬鹿か”と呆れた。
「客って誰や?」
「この向こうにおる。早よう行け。」
「へいへい。」
陸羽に促されて一正は部屋に入った。