散華の麗人
そう判断した風麗は黙って様子を見ることにした。
「あんた、わしを何だと思ってるんや。」
「蛆虫。」
即答で罵る。
「国王やで、それを蹴飛ばすってどういう了見や。」
「そこに貴様があったから。」
雅之は真顔のまま、一正を見下ろす。
「それよりも。」
そう言って、書類を乱暴に机に投げた。
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