散華の麗人

与えられるもの

時は少し遡り、陸羽は茶々を呼び出した。
「はい。何の御用でしょうか?」
「ついてこい。」
陸羽は杖をついて歩き始める。
そして、屋敷奥の部屋に案内した。
「儂が昔使っていた部屋じゃ。その時の兵書やらがあるが……掃除は小姓や雑務をする者達がしておる。好きに使え。」
「良いのですか?」
「構わぬ。」
茶々は部屋を見回す。
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