散華の麗人
風麗はきょとんとした顔で見送る。
「いいのですか?」
「あぁ。」
一正はそう言って立ち上がった。
「分城に戻る前にジジィと話をする。時雨を分城に置く話だけやない。国王派、陸羽派のことも不満を負う者の話も。」
溜め息混じりに言いながら、風麗と共に外に出た。
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