散華の麗人
本当は、6人仕えていた。
5人だと偽っていたのは仕えていたと認めたくなかった。
「あの人は国王ではありません。あんなの、王として認めない。」
そう言う視線は酷く冷たい。

『風麗。』

面影を払うように言った。
「あんな、へなちょこ。」
その表情は傭兵としての顔のまま、想いに押しつぶされないように。
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