散華の麗人
それから数ヶ月後
風麗と天狗はたまたま闘技場で戦うことになった。
幼いながらも風麗は闘技場においてそこそこの名を馳せていた。
その日は何だか変だった。
天狗はいつも高い下駄を履いている。
しかし、下駄ではなく、鞋で現れた。
(手加減したつもりか?)
風麗は眉を寄せる。
『どうぞ』
天狗が言うと、風麗は攻撃を開始した。
(なめてると痛い目にあうってことを教えてやる!!)
風麗はそう思いながら、天狗を蹴り飛ばす。
“ガガガカッ”
天狗は宙を舞い、地面に叩き付けられた。
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