散華の麗人
――陸長は笑う。
「上手くいったな。」
「えぇ。」
目の前に居たリアンも笑う。
隣には秀尚と利光。
そして、月夜が居た。
「戸尾には気の毒なことだが。」
秀尚は言う。
「これで、白虎は疲弊させた。」
八倉家を指してリアンは言う。
「残るは大村。」
「青龍など恐るに足らない。」
「油断はいけません。」
月夜を見て言う秀尚にリアンが言う。
「それに、敦賀家や沢川家も侮れない。松内も目障りなことだが。」
秀尚は唸る。
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