君だけの天使になる
後悔だらけなんだ。
なんで、
あの時、消しゴムを見られて告白しな
かったのか。
なんで、
杉山に協力なんかしたのか。
なんで、
春香のことを、
好きになってしまったのか―――...
運悪く人に殺されてしまった俺だけど
でも、悪くもないと思った。
これから、俺は
お前達を見守るよ。
だから、
笑って、春香―――...
「無理だよ...私...」
今...俺の声が、通じた...??
...なわけないか。どんだけ馬鹿なんだ
俺は。
「私、杉山くんより白ちゃんのことっ、
好きになっちゃったんだからぁっっ!!」
わあぁぁっっ!!と泣き叫ぶ春香の声
なんか聞こえない。
春香が、俺のこと、好きだった?
...なんだよそれ。
....っふざけるなよ...。
それ、今言う奴がいるかよ...
今すごく抱きしめて腕の中で春香の温も
りを確かめたいのに、
するりとすり抜ける体。
拳を強く握って、強く強く願った。
「文化祭も一緒に見て周るって約束した
じゃんっ――...!!」