君だけの天使になる




 俺達は、みんなを傷つけてしまった。
 だから、こんなバチが当たったのか?

 
 なあ――...春香――...


 
 俺はもともと、春香なんて気にも
 してなかった。


 第一、俺、

 背が低いから
 
 周りの女は低い奴ばかり目が追ってた。


 ...背の高い女なんか、眼中に入って
 なくて気にも留めてなかった。


 あの時、

 いや、前から背の高い女をマークして
 たら、少しは変わったのかな??


 春香をもっと前から好きになってれば
 よかったのに。


 そうすれば、何事にも
 上手く、いったかもしれないのに...。



 俺は、最低だ。




 友達である杉山に言われたから、春香と
 取り持ってやろうと


 馬鹿な考え方をした俺。



 席も、春香の隣になって近づくチャンス
 を狙ってたら簡単に隣同士になって。



『これからよろしくな♪』



 とか言ったら「うん!」って、純粋に
 笑うお前に、惚れてたなんて




 後から気づいた。

 馬鹿さに呆気するぐらい。
 俺って、馬鹿なんだ。


< 4 / 32 >

この作品をシェア

pagetop