君だけの天使になる
俺達は、みんなを傷つけてしまった。
だから、こんなバチが当たったのか?
なあ――...春香――...
俺はもともと、春香なんて気にも
してなかった。
第一、俺、
背が低いから
周りの女は低い奴ばかり目が追ってた。
...背の高い女なんか、眼中に入って
なくて気にも留めてなかった。
あの時、
いや、前から背の高い女をマークして
たら、少しは変わったのかな??
春香をもっと前から好きになってれば
よかったのに。
そうすれば、何事にも
上手く、いったかもしれないのに...。
俺は、最低だ。
友達である杉山に言われたから、春香と
取り持ってやろうと
馬鹿な考え方をした俺。
席も、春香の隣になって近づくチャンス
を狙ってたら簡単に隣同士になって。
『これからよろしくな♪』
とか言ったら「うん!」って、純粋に
笑うお前に、惚れてたなんて
後から気づいた。
馬鹿さに呆気するぐらい。
俺って、馬鹿なんだ。