Ending Note〜the answer〜
「……おかしい?」
歩く足が、思わず止まった。
「おかしいって、どこが?」
何か不備でもあったのかと思えば。
「栗沢さんがあたしのケータイ番号とメアド知っているのに、あたしが栗沢さんの連絡先知らないっておかしくないですかっ!?」
「…………」
「ね? おかしいですよね? だから交換……」
足を止めた僕が大バカだった。
軽く反省して、僕は三枝の訴えに耳も貸さず、またスタスタと足早に歩き始めた。
……こいつの脳内、どんな仕組みになっているんだろう。
おそらく。
お花畑の真ん中に、僕という人間が笑顔で佇んでいるんだろうな。