Ending Note〜the answer〜


「くそっ、三枝のやつマジで半殺しにしてやる」



だいたいバカは風邪なんかひかないだろ。

仮病か?

39℃ってなんだよ。



ブツブツとそんな独り言を呟きながら会社を後にし、社員駐車場に止められた自分の車に乗り込む。


スーツのポケットには三枝の連絡先のメモ。



面倒なことはさっさと終わらせてしまおう。


そう思ってカバンからケータイを取り出し、三枝のケータイ番号を押す。



「…………」



数回のコールのあと、



『……もしもし』



弱り切った声が電話口に出た。



< 17 / 109 >

この作品をシェア

pagetop