Ending Note〜the answer〜
“この鬼畜野郎ー!”
“栗沢さんって最低!”
“……栗沢くん。残念だが君はクビだ”
……ついでにこんな展開?
冗 談 じ ゃ な い !
車から降りてダッシュで会社に戻り、事務所へと向かう。
そして、社員の連絡先リストを引っ張り出して三枝の自宅の住所をメモに書き写した僕は、再び会社を後にして三枝の自宅に車を走らせた。
三枝は2階建てのアパートに住んでいた。
2階のいちばん端が三枝の部屋だ。
けたたましい音を上げながら階段を上り、三枝の部屋の前に来ると、チョコレート色のドアを殴りつけるかのように叩く。
「三枝! おい! 栗沢だ!」
大声で呼びかけると、ドアがゆっくり開いた。
ドアの隙間から、おでこに冷えピタを張った三枝が驚いたような顔をしているのが見えた。