Ending Note〜the answer〜
「大丈夫か!?」
とりあえず、生きていた。
「あ、すみません……。電話、途中で放棄しちゃって」
「……放棄?」
「トイレに行きたくなって」
「…………」
……おまえってやつはホントに。
僕の神経を逆なでするのが得意なようで。
「とりあえず、保険証とサイフ持て。病院行くぞ。10秒で準備しろ」
「えっ、はっ、はいっ」
もうここまで来たんだから、病院に連れて行くしかない。
腹をくくった僕は玄関で腕時計を眺め、準備時間10秒という病人には鬼畜なタイムリミットをカウントし始める。
「8・7……」
「ちょっ、あれ、サイフっ!」
「6……」
「あらっ? サイフが……っ」
「5・4……」