【短】女子高生と幽霊
「ちょっと休憩しよーや」

「はーい」


レイさんの教え方は思った以上に分かりやすく、結構早く解けるようになる。


「いやー。やっぱ教師になりたかったなぁ」

「私もなればよかったと思う」

「マジか!そう言われると嬉しいわー!」


いつものわざとらしい感じはなく、素直に喜んでいる。

私もレイさんが教師なら楽しく授業受けれそう。とか思ったりして。


「芽衣。先生って呼んでくれてありがとな」

「え?あ、うん」

「俺、先生って呼ばれるの夢だったんだよなぁ」

それぐらいなら、私が何度でも。何度でも呼ぼう。


「夢かなって良かったですね、レイ先生」


「!わ、ワンモア!」

「レイせんせー」

「おぉ!もっかい!もっかい!」



それからしばらくはレイ先生と呼び続けた。



「俺今超幸せ!」


よかったですね、レイ先生?
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