【短】女子高生と幽霊
緑豊かな道を二人で歩く。

実際は一人だが。


「自然豊かだな。今にも成仏しそうだわ」

「それが本来の目的じゃないすか」


本音を言えば、成仏なんてして欲しくない。

でも、言えるはずがない。


「まぁ、そうだけどさー…おじさん的にはさー…






もっと芽衣といたいけどなー…」


「!!」



『それはどういう意味?』とは聞けなかった。


だけど、少しは期待してもいいのだろうか。
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