恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「入店したばかりの時から、色々助けてくれたり声かけてくれたり、すごく優しくて。すぐ好きになって……。それなのに」
一度喉を詰まらせたかと思うと、三輪さんの両目からぼろぼろと涙が零れた。
目をきつく閉じると、両手で顔を覆った。
「いつ頃からか急に距離置かれたんです、仕事の話以外、一切してくれなくなって。みんなで飲み会の時くらいしか、笑ってもくれなくなって」
涙声の訴えに、一斉に笹倉に視線が集中した。
どういうわけか特に、恵美の視線が冷たい。
「…え、なんで俺が睨まれんの…入店したばっかの子には、優しく接して当然だろ。慣れてきたら、世話やく必要もないし」
若干たじろぎながらも、そう反論する笹倉。
言われてみれば、その通りだけど。
けれど恵美は、首を横に振って否定した。
「違う。私知ってるもん。瑛人君はそういうとこある」
「だから、そんなつもりなかったって昨日恵美ちゃんとは話しただろ…」
じ…と笹倉から目を離さない恵美は私から見ても少しこわいが。
「お前らの話は今はいいだろ。進まねぇだろうが」
そう、藤井さんの言う通りだ。
私は、それで?と三輪さんに続きを促す。
一度喉を詰まらせたかと思うと、三輪さんの両目からぼろぼろと涙が零れた。
目をきつく閉じると、両手で顔を覆った。
「いつ頃からか急に距離置かれたんです、仕事の話以外、一切してくれなくなって。みんなで飲み会の時くらいしか、笑ってもくれなくなって」
涙声の訴えに、一斉に笹倉に視線が集中した。
どういうわけか特に、恵美の視線が冷たい。
「…え、なんで俺が睨まれんの…入店したばっかの子には、優しく接して当然だろ。慣れてきたら、世話やく必要もないし」
若干たじろぎながらも、そう反論する笹倉。
言われてみれば、その通りだけど。
けれど恵美は、首を横に振って否定した。
「違う。私知ってるもん。瑛人君はそういうとこある」
「だから、そんなつもりなかったって昨日恵美ちゃんとは話しただろ…」
じ…と笹倉から目を離さない恵美は私から見ても少しこわいが。
「お前らの話は今はいいだろ。進まねぇだろうが」
そう、藤井さんの言う通りだ。
私は、それで?と三輪さんに続きを促す。