恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「……鳴ってるぞー」


時折ある、こういった鬼電を知っているのに、深くは聞いて来ない彼の居心地の良さもいつもどおり。



「今日は、相手する気力ない。」


何も言わないくせにぬるま湯に浸かりたがる私は、なんて言えば彼が手を引いてくれるか知っている。



「拗ねたり笑ったり怒ったり、凹んだり。忙しい女だな」
久々に発散するかぁ?って、なんでもないことにして笑ってくれる。


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