恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
◇
かちんと来た。
こっちは昨日から凹んだりイライラしたり、もうキャパオーバーだ。
俺の質問に笑う彼女の綺麗な顔は、今は嫌味にしか見えない。
「カッコ悪いのはわかってるよ」
「そうね、今の瑛人君ほんとに見るに耐えない」
澄ました顔で、いちごミルクにストローを差して飲み始める。
怯んでる暇はない。小休憩の時間は30分しかないんだ。
移動の時間も考えて、話ができるのは20分程度だ。
「変なんだよ。何があんの」
「変って?黙って引っ越したこと?」
「そうじゃなくて」
いやそれもなんだけど。
コーヒーを一口飲んで、口を潤した。
「急だろ。人の意見にあっちふらふら、こっちふらふらで、曖昧な宙ぶらりんが好みで、今までだったら話がしたいって言われたら流れてきた筈なんだよ」
「ちょ…っと、酷くない」
恵美ちゃんは苦笑いしたが、妙な違和感が拭えない。
かちんと来た。
こっちは昨日から凹んだりイライラしたり、もうキャパオーバーだ。
俺の質問に笑う彼女の綺麗な顔は、今は嫌味にしか見えない。
「カッコ悪いのはわかってるよ」
「そうね、今の瑛人君ほんとに見るに耐えない」
澄ました顔で、いちごミルクにストローを差して飲み始める。
怯んでる暇はない。小休憩の時間は30分しかないんだ。
移動の時間も考えて、話ができるのは20分程度だ。
「変なんだよ。何があんの」
「変って?黙って引っ越したこと?」
「そうじゃなくて」
いやそれもなんだけど。
コーヒーを一口飲んで、口を潤した。
「急だろ。人の意見にあっちふらふら、こっちふらふらで、曖昧な宙ぶらりんが好みで、今までだったら話がしたいって言われたら流れてきた筈なんだよ」
「ちょ…っと、酷くない」
恵美ちゃんは苦笑いしたが、妙な違和感が拭えない。