恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
彼の背に腕を回して、目を閉じた。



「逃げないからね」



はっと、彼が息を呑む気配がした。



「けっこ、幸せだし」



束縛も安心も、貴方が運んでくるのなら。

私も貴方に、安心を届けるよう、努力するよ。



彼の反応を待とうかと思ったけれど、もう眠気が限界で。
どこまでを言葉にしたかはわからない。


ただ随分と久しぶりに、深い眠りにつけた気がする。



『スマホ』  end..
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