恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
一緒に住み始めて、2週間弱。
グダグダだった結婚話は、一つ一つ何かを決断する度に現実味を帯びてくる。
1、家は本気で買うことになって、モデルハウス巡りを始めることになった。
気に入ったのがなければ建てるとか言い出したので、出産が終わって落ち着くまでは今のマンションになりそうだ。
2、母が無事に退院したので、予定日の一ヶ月前には実家に戻ることにした。
壊れてしまった肝臓はもう元のようには機能しないらしいけど、無茶さえしなければ日常生活を送るのに支障はないらしい。
「とりあえず、一生禁酒は確定だからね。破ったら孫は抱かせないから」
『はい!わかってます!もう2度と飲みません』
電話の向こうで、ソファの上に正座する母の姿が想像出来て思わず笑った。
3、春のお彼岸には、一緒に笹倉のご両親とお祖母さんのお墓参りに行く。
4、結婚式は、やっぱりしない。
「すっかりやさぐれちゃってる私が、純白なんて恥ずかしくて着れないわ」
と巫山戯て笹倉にそう言ったら
「カラードレスもあるだろ」
と言われた。
そこは普通、そんなことないよ、とか。
純白もきっと似合うよ、とか。
…ま。いいけど。気にしないから。
グダグダだった結婚話は、一つ一つ何かを決断する度に現実味を帯びてくる。
1、家は本気で買うことになって、モデルハウス巡りを始めることになった。
気に入ったのがなければ建てるとか言い出したので、出産が終わって落ち着くまでは今のマンションになりそうだ。
2、母が無事に退院したので、予定日の一ヶ月前には実家に戻ることにした。
壊れてしまった肝臓はもう元のようには機能しないらしいけど、無茶さえしなければ日常生活を送るのに支障はないらしい。
「とりあえず、一生禁酒は確定だからね。破ったら孫は抱かせないから」
『はい!わかってます!もう2度と飲みません』
電話の向こうで、ソファの上に正座する母の姿が想像出来て思わず笑った。
3、春のお彼岸には、一緒に笹倉のご両親とお祖母さんのお墓参りに行く。
4、結婚式は、やっぱりしない。
「すっかりやさぐれちゃってる私が、純白なんて恥ずかしくて着れないわ」
と巫山戯て笹倉にそう言ったら
「カラードレスもあるだろ」
と言われた。
そこは普通、そんなことないよ、とか。
純白もきっと似合うよ、とか。
…ま。いいけど。気にしないから。