【短編】狼少女と先生と。
「わぁい、お姉ちゃんありがとう!」
「どういたしまして。」
今明日香と二人で、ミケを女の子に
返しに来た。
ったく、小さい子には別人のように優しいな。
「お姉ちゃん大丈夫?
お顔、真っ青だよ?」
「てへへ、風邪ひいちゃったのかな。
うつしちゃいけないから帰るねー。」
「元気になってね!」
女の子に微笑み去ってくる。
俺のところに来ると
張りつめていたものが取れたのか
倒れこんできた。
「まだ、治らないのか?」
「・・・そうみたい。
程度が酷かったから。」
「何がお前をそんなにさせるんだ。」
「この後で話す。
それでいいでしょ。」
俺達は庭園の近くにある
蓮覇の部屋に行くことにした。