【短編】狼少女と先生と。






「生き返らせるには私の寿命を減らす。
 殺すと私の寿命は延びる。

 比率は・・・、そうね。
 一人殺せば、三人分生き返らせた以上の
 寿命が手に入る。」

「待て、
 お前能力使ったの今だけじゃないよな。」

「まあね。」

「そんなに具合が悪くなるなんて
 相当やばいんじゃないのか!」

「あと十年生きたらいい方かもね。
 何でそこまで必死になってんの?
 岬・・・先生。」

「死なれたくないからに決まってんだろ!」

「空也・・・。」


それは教師としてか?
それとも鈴さんと重ねてるからか?


「初めてね、そんなに言ってくれる人。」

「柏木・・・。」





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