【短編】狼少女と先生と。
金髪で少しくせ毛のロングヘア
茶色の瞳。
思わず確かめたくなって
俺は彼女に近づいていくが、
俺を見た瞬間逃げようとする。
「待って!」
俺は何とか彼女の腕を掴んだ。
「触らないで!」
雰囲気もそっくりだが、
声は少し高い。
しかし、新しくなった学院の制服を
着ている所を見ると
やはり違うのだと思えた。
「君、授業中だよね?
ここしかも、立ち入り禁止だよ。」
「うるさい、
あんたなんかに関係ないでしょ。」
「一応僕、教師だしね。
君のクラスはどこなの?
連れていくから。」
「離してってば!」
性格もそっくりだな。
他人を信用していない所とか。