カタオモイからはじまる恋
「おい、瑆〜」
この声は…声のした方を向く。
そうだ。あんにゃろうだ。
「悠稀どうした?」
「帰りさ、図書館行く?」
「行く行く!」
瑆くんとこいつ…仲良いんだ~
てか、
「今日…カイラとあたしと瑆くんでカラオケ行くんじゃなかったの?」
「忘れてた。メイちゃんごめん!! 大事なレポートがあってね…また次回でいい?」
焦って謝ってきた瑆くん。
レポートか…。
レポートとこいつの所為で振られた。
「そうだった! あたしもレポートやらないと。 悠稀あたしも行っていい?」
カイラまで…
「いいよ」
「愛飴ごめん!」
「ん〜あたしも行っていい?」
「愛飴さ〜図書館苦手でしよ? 」
「っ」
「また次回ね?メイちゃん?」
申し訳そうに謝る瑆くんの隣には
あたしをバカにした犯人。
「うん…」