カタオモイからはじまる恋

「おい、瑆〜」

この声は…声のした方を向く。
そうだ。あんにゃろうだ。

「悠稀どうした?」

「帰りさ、図書館行く?」

「行く行く!」

瑆くんとこいつ…仲良いんだ~

てか、

「今日…カイラとあたしと瑆くんでカラオケ行くんじゃなかったの?」

「忘れてた。メイちゃんごめん!! 大事なレポートがあってね…また次回でいい?」

焦って謝ってきた瑆くん。
レポートか…。
レポートとこいつの所為で振られた。

「そうだった! あたしもレポートやらないと。 悠稀あたしも行っていい?」

カイラまで…

「いいよ」

「愛飴ごめん!」

「ん〜あたしも行っていい?」

「愛飴さ〜図書館苦手でしよ? 」

「っ」

「また次回ね?メイちゃん?」

申し訳そうに謝る瑆くんの隣には
あたしをバカにした犯人。

「うん…」


< 10 / 161 >

この作品をシェア

pagetop