カタオモイからはじまる恋
え、待ってよ…
この顔どこかで見たことある。
そう思い、遥姫ちゃんの顔を
じっくりみる。
「ハルちゃん。ハルちゃんでしよ!星小学校の嶋田遥姫ちゃん!」
あたしが余りにも大声出したから
驚きを隠せない遥姫ちゃん。
あたしの顔をしっかり見て
思い出したのか
「メイちゃん!!!会いたかったよ〜」
そう言いながらあたしに飛びついてきた。
「メイちゃんとハルちゃんってお友達だったの?」
「翔子さん、メイちゃんとあたしはただのお友達じゃないよ!大のお友達!」
「長くなりそうだから、リビングでケーキ食べながら話を聞くね〜」
リビングに向かって
綺麗に並べてあるカップケーキを見て
遥姫ちゃんの目がキラキラと輝いてた。
遥姫ちゃんは大のケーキ好き。
「これ…もしかして…メイちゃんが作ったの?」
「なわけないない!」
笑いながらそう言ったのは雪。
「メイちゃんのお父さんケーキ作るの上手だから、メイちゃんが作ったかと思ったの!」
「残念ながらその才能をあたしは受け継いでないみたい。」
「メイちゃんのお父さんのケーキ食べたくなっちゃった〜」