カタオモイからはじまる恋

現実


翔子さん達に
あたし達の出会いを話した後

翔子さんは目を輝かせながら

「運命感じるわ♪ メイちゃんは爽ちゃんとでしよ?ハルちゃんは悠くんとでしよ?運命だわ!絶対!」

…悠稀と遥姫ちゃん?

「あたしと悠くん?」

「そうよ!小さい頃の約束忘れたの?将来結婚しよって約束したじゃない」

「それは昔のこと。結婚は遥姫と俺が決めることだ。」

ずっと無口だった悠稀が口を開いた。

結婚…

そういえば遥姫ちゃんは昔、

『あたし将来幼なじみの悠稀くんと結婚するの♡』

『悠稀くんはハルちゃんの王子様♡』

って言っていたの思い出す。

密かに憧れていた。


「あたしと爽翔って結婚するのかな…」

考えてたことが声に出てしまった。

誰にも聞こえてないよね?
誰も反応してないし…よかった…

「少しメイを借りていい?メイと話したいことがある。」

そう言って爽翔はあたしの手を掴んで家を出る。

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